石膏琉桑(せっこうるさん)ドルステニア・ギプソフィラ(Dorstenia gypsophila)の詳細紹介
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ワシントン条約(CITES)の規制対象外
ドルステニア・ギプソフィラ(Dorstenia gypsophila)
石膏琉桑(せっこうるさん)の特徴と育て方
1. 基本情報
分類 | 詳細 |
---|---|
学名 | Dorstenia gypsophila |
和名 | 石膏琉桑(せっこうるさん) |
科名 | クワ科(Moraceae) |
属名 | ドルステニア属(Dorstenia) |
原産地 | ソマリア北西部(Burao周辺) |
生育環境 | 石膏質の丘陵地帯(標高700~950m) |
2. 形態的特徴
① 茎・幹
- 基部が肥大した多肉質の塊根を持つ。
- 高さ1.2~2.5mに成長し、枝は細く不規則に伸びる。
- 乾燥したような独特の外観で、盆栽のような雰囲気がある。
② 葉
- 枝の先端に小さな針状の葉が集まる。
- 葉縁には鋸歯があり、秋には黄色やオレンジ色に紅葉することがある。
③ 花
- 花は盤状(直径0.7~1.2cm)で、雄花と雌花が混在。
- 地味な見た目だが、独特の形状が特徴。
④ 香り
- 葉や茎からココナッツミルクやパンノキ(Ficus hirta)に似た香りがする。
3. 栽培方法
① 適した環境
- 日照:明るい日陰~半日陰を好む(夏の直射日光は避ける)。
- 温度:耐寒性は低く、冬は10℃以上を維持(5℃以下で枯れるリスクあり)。
- 湿度:乾燥に強く、過湿を嫌う。
② 用土と植え付け
推奨用土:
- 赤玉土(小粒)50% + 軽石20% + パーライト20% + 石膏粒10%
- 排水性を重視し、根腐れを防ぐ。
③ 水やり
季節 | 水やりの頻度 |
---|---|
春~秋(成長期) | 土が完全に乾いてから2~3日後にたっぷり与える |
冬(休眠期) | 断水またはごく少量の水やり |
④ 肥料
- 成長期(春~秋:2週間に1回、薄めた液体肥料(または緩効性肥料)を与える。
- 冬:肥料は不要。
⑤ 増やし方
- 種子繁殖が主流(発芽適温は21℃前後)。
- 挿し木は難しいため、種子から育てるのが一般的。
4. 注意点とトラブル対策
✅ 根腐れに注意 → 水はけの良い土を使い、過湿を避ける。
✅ 寒さに弱い → 冬は室内の明るい場所で管理。
✅ 成長が遅い → 焦らず長期的に育てる。
5. 市場価値と観賞ポイント
① 希少性
- 成長が遅く、野生個体の採取が制限されているため、高価で取引されることが多い。
- 塊根の形状が個性的なものは、特に人気が高い。
② 観賞の魅力
塊根のフォルム → 盆栽やアートプランツとして楽しめる。
紅葉と香り → 秋の色変化と芳香が特徴적。
まとめ
ドルステニア・ギプソフィラは、その独特な見た目と香り、栽培の難しさから、マニア向けの希少な多肉植物として知られています。適切な環境で育てれば、長年にわたって楽しめるでしょう。
🔹 おすすめポイント
- ✔ 乾燥に強く、手間がかからない(水やり頻度が少ない)。
- ✔ 塊根の成長を観察する楽しみがある。
- ✔ 紅葉と香りで季節ごとに変化を楽しめる。
栽培難易度:中級者向け
このページを参考に、ぜひ石膏琉桑の栽培に挑戦してみてください! 🌿